4月8日は「小ネタの日」

実は、4月8日が「小ネタの日」とされているのをご存じでしょうか? 「小ネタ」は、あとからじわじわと心に響くところが魅力。そんな特徴にちなみ、「じ(4)わ(8)」の語呂合わせから、4月8日が記念日として制定されたそうです。
今回は「小ネタの日」にちなんで、横浜中華街にまつわる小ネタをいくつかご紹介します。 街を訪れる際に、ちょっとした発見のきっかけになればうれしいです。

 

小ネタ①:横浜中華街コンシェルジュって知ってますか?

中華街を歩いていると、金色の「I LOVE Chinatown」バッジを付けているスタッフを見かけることがあります。 彼らは“横浜中華街コンシェルジュ”と呼ばれる、街の魅力や歴史、食文化などを案内してくれるガイド役の方々です。
このバッジは、2年に1度の養成講座と試験を通して認定されるもので、合格者だけが身につけることができます。 実は、江戸清のスタッフの中にも、このバッジを取得しているメンバーが在籍しています。

2024年には“横浜中華街の精神、中国獅子舞と関帝廟の伝統文化に迫る”をテーマにした『コンシェルジュと学ぶ横浜中華街ツアー』というイベントも開催されました。
▶︎ イベントの詳細はこちら
街歩きの前に、総合案内所「Chinatown80」でコンシェルジュのお話を聞いてみると、より深く中華街を楽しめるかもしれません。

 

小ネタ②:なぜ中華街だけ斜め?

横浜の中華街の通りは、他の道と違って斜めに走っているのが特徴です。
これは昔の街道の名残で、港に向かって延びていたことが関係しています。
この独特な地形には、主に3つの理由があります:

1.もとは田んぼだったから
中華街の場所は昔「横浜新田」という水田で、そのあぜ道がそのまま道に使われたため、現在の通りにも反映されています。

2.もとの土地の形を尊重したから
このエリアが外国人居留地に指定されたとき、住民への補償が土地の形や広さで決まったため、区画を大きく変えずに整備されました。

3.風水的に良い場所だったから
この地域は東西南北に沿った地形で、風水を重んじる中国の人々にとって理想的な
立地でした。すでに他の土地が埋まっていたこともあり、この場所が中華街として発展しました。

 

小ネタ③:門の色にも意味がある?

中華街にある門は、それぞれ風水にちなんだ意味を持って設置されているそうです。

  • 東門(青)…青龍
  • 西門(白)…白虎
  • 南門(赤)…朱雀
  • 北門(黒)…玄武

これらは四方を守る神獣を表しており、街全体の運気を守っているとも言われています。 昼と夜で街の雰囲気ががらりと変わるのも、風水や地形が関係しているのかもしれません。 食べ歩きをしながら、各門を巡ってみるのも楽しいですね。

 

小ネタ④:「福」の字が逆さまの理由

中華街のお店では、逆さまに飾られた「福」の文字を見かけることがあります。 これは、「倒福(福が倒れる)」と「到福(福が訪れる)」の発音が同じであることにちなんで、“福がやってくる”という意味を持たせているのだそうです。
中華街の雑貨店でもこうした飾りが販売されており、お土産に選ぶ方も多いようです。 「飾るときは逆さまにするんだよ」と一言添えると、ちょっとした話のネタにもなりそうですね。

 

今回は「小ネタの日」にちなみ、横浜中華街にまつわるエピソードをご紹介しました。
訪れる際には、こうした豆知識を思い出していただけると、街歩きがより楽しいものになるかもしれません。
中華街の魅力を、いつもとは少し違った角度から楽しんでいただけたらうれしいです。

 

本記事の作成にあたっては、以下の情報を参考にしています