長寿企業の宿命

江戸清は明治27年(1894年)春に横浜外国人居留地(現在の横浜中華街)で精肉卸として産声をあげた。
まだ食肉文化が日本全国に広がっていない時代に近隣の料理屋さんや外国人に豚肉を販売していた。その後、ブタまんをはじめとする中華点心や総菜、そしてハンバーガーパティなど食肉加工に大きく舵を切り、業容を拡大して今年齢128を迎えた。日本国内の一世紀企業(100年企業)数は約33,000社と世界約80,000社の約41%と桁外れに多く存在している。
日本人の国民性に起因するものなのか企業努力の賜物なのかは定かでないが、長寿企業の共通点として一般的に➀常識に捉われない革新的なことをしている。②業界だけではなく地域に貢献している。③社員を大切にしている。ということが挙げられているようだ。
江戸清の社是は「事業を通じて社会に貢献する」であり、一世紀企業にふさわしい文言となっている。
お客様との絆や信頼をさらに深め、二世紀・三世紀と存続していくために、味わいや品質、サービスに磨きをかけることは勿論のこと、開発から製造・販売に至るまで異次元の進化が我々には求められている。
老舗企業の責務でもある。